運用ファーストとは?考え方と取り入れることで得られるメリット

ここ数年、ビジネスシーンにおいて「何に重点を置くか」という考えの「○○ファースト」という言葉が流行しています。Web業界においても、クラウドファーストやモバイルファーストなど、さまざまな言葉が飛び交っています。そんな中、Web制作における「運用ファースト」という言葉が注目を集めています。運用ファーストは、Webサイトの管理における運用面に重点を置く考え方です。今回はそんな「運用ファースト」の考え方や、企業が取り入れることで得られるメリットなどを解説します。

運用ファーストとは?

運用ファーストとはWebサイトを新規構築、リニューアルした後の、「運用」に重点を置く考えのことです。これは、株式会社ミツエーリンクスが自社の2015年のスローガンとして掲げている考え方でもあります。ミツエーリンクスは、映像・音声を含むコンテンツやUIの企画・設計・実装、Webサイトの構築・運用を中心に提供している企業です。さらにシステム開発・アプリケーション開発・アクセシビリティやユーザビリティの向上・アクセス解析など、さまざまなサービスを手がけています。ミツエーリンクスが、企業とその先にいる顧客に対して持続的な価値を提供するために重視しているのが、「運用ファースト」という考え方です。

運用ファーストの考え方

Webサイトの構築やリニューアルは、それを行う企業にとってはあくまでスタート地点に過ぎません。Webサイトを作るだけが目的ではなく、作ったうえで集客や認知度アップを実現し、最終的には売り上げアップにつなげることが目的です。つまり、重要なのは「Webサイトを作ること」そのものではなく、その後の「運用」だということです。加えて、効果が一時的なものではあまり意味がありません。ユーザーとのコミュニケーションやマーケティングを最適化していく中で、持続的に発展していかなければならないのです。

求められるのは「継続的改善」

多くの企業でWebマーケティングが行われている今日にあって、どんなに良いWebサイトを作ったとしても、最初からすべてうまくいくことはまれです。また、仮に最初から順調だとしても、Webサイトの更新や管理を怠っていれば、徐々にユーザーは離れていってしまうでしょう。したがって、どのようなWebサイトにおいても、常に改善・改良し続けていかなければなりません。この「継続的改善」の必要性を表した考え方こそが、「運用ファースト」というわけです。

運用ファーストのメリット

では企業は、Webサイトに運用ファーストの考え方を取り入れることにより、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは主なメリットを3つ紹介します。

フィードバックなどを受けて、サイトをより良く改善できる

Webサイトの新規構築やリニューアルなどのサービスを提供している会社の中には「Webサイトを作ったらそれで終わり」というところもあります。ただ、先ほど解説したように重要なのはWebサイトを作ること自体ではなくその運用です。Webサイトの構築を他社に依頼している企業にとっては、そもそも集客や運用のノウハウがないという場合も多く「どうすればアクセス数が伸びるのか」「どのような広告が有効なのか」などが分からないまま運用しているということもあるでしょう。場合によっては、ただ単に維持しているだけの状態になっていることもあるかもしれません。

一方、運用ファーストを取り入れている会社であれば、サイトの改善という点において特に力を入れているはずです。つまり、フィードバックなどを受けつつ、サイトをより良く改善していくという運用が可能になるのです。

たとえ担当者が変わっても、持続可能な体制にできる

たまたま担当者が優秀な人材だった場合は、その担当者の手腕により運用がうまくいくこともあります。ただ会社が何年・何十年と続いていくなかで、担当者は変わってしまうものです。もしも一人の優秀な担当者だけで運用がうまくいっていた場合には、その担当者が異動や退職でいなくなってしまえば、これまで通り順調に運用していくことは困難になってしまうでしょう。しかし、運用ファーストを取り入れている会社であればそういったリスクに備えているものです。ノウハウを共有、蓄積したり、複数の担当者で運用したりするなど、担当者が変わっても順調な運営を継続できる体制を維持することが重要です。

継続的に運用していく中で、サイトの価値をより高められる

運用ファーストの考え方では、ただ、アクセス数や売り上げが目標に達すればそこで終わりというわけではありません。運用ファーストでは継続的により良い方向へ進めていくため、目標達成後もサイトの価値をより高めていくことができます。

結果的に顧客にもメリットがある

運用ファーストは、なにも顧客など利用者側をおろそかにするわけではありません。あくまでサイトを運用する側の視点に立ち、効率的かつ持続可能な運用を続けられるように取り組むことです。そうすることで、Webサイトを利用する顧客側もより使いやすくなります。つまり運用ファーストは、結果的に顧客と運用者両方にメリットがある考え方なのです。興味がある方は、ぜひこの考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。